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| ゴム製長靴、略してゴム長。都心ではあまり見掛けなくなったものの、人気は底堅く、この冬は特に雪国でよく売れている。最近のゴム長事情はーー。 |
| 通産省の調べだと、昨年1年間のゴム長の出荷足数は約860万足。前年より約50万足おおく、1984年以来11年ぶりに前年水準を上回った。とりわけ12月が好調で、前年同月より20万足多い約80万足が出荷された。理由は北国の豪雪。ゴム長の弘進ゴム(本社・仙台市)の話しでは「富山県や石川県などで売れ行きがよかった」という。 最近の傾向は軽量化。各メーカーとも工夫をしており、弘進ゴムの場合は合成ゴムを使用した片足の重さ450gの女性用長靴を今春から発売する。従来より30%軽くなるが、「保湿性や耐水性に変わりはない」そうだ。 一方、都内では、普通の革靴の防水性がよくなったことに加え「ファッシナブルではないという感覚もあるためか」(日本ゴム履き物協会常務理事の小川茂さん)雨の日でもゴム長で通勤するサラリーマンはめったにいなくなった。 しかし、その都内でも1年を通してゴム長が見られるのが、東京都中央卸売市場築地市場(東京都中央区)だ。場内で働く人3万人、買い出しなどに来る人1日当たり3万5千人。その足元を見ると、ゴム長ばかり。 扱うのが魚中心で水を使うためだが、ここではカラー化が進んでいる。市場内の商店の店頭には青、緑、ピンク、赤など色とりどりのゴム長が並ぶ。「十数年前までは黒色だけだったけれど最近はすっかりカラフルになって」と平山商店の平山和夫さん。価格は2000円〜6000円で、若い人に人気がある色は「青と緑色」。黒色のゴム長を買っていくのは「50歳以上の人」。売れ行きは今のところ、黒とカラーが半々の割合だが「これからますますカラー人気が高まるでしょう」(平山さん)という。 色が20年以上変わっていないゴム長もある。東京消防庁の職員1万8000人が履いている通称「銀長(ギンナガ)」。火事場で活躍する、あの銀色の長靴だ。「かっては黒色だったが熱を吸収しやすいので、1973年か74年に銀色にした(同庁広報課)。理由は「銀色は熱を反射するから」。 クギなどを踏み抜かないよう靴底の中に暑さ0.3ミリの鉄板が入っていて、同じ色の防火着とセットで職員全員に支給されている。いたんだら替えることになっており、同庁の年間購入足数は約6000足。 |